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第28話 あなたを守りたい。でも、あなたの代わりには決めない

last update Tanggal publikasi: 2026-10-27 15:54:02

第28話 あなたを守りたい。でも、あなたの代わりには決めない

 グレイウルフ領で最も小さな魔力汚染地点を調べる許可が下りたのは、翌日の昼前だった。

 正確には、セレナが自由に出歩ける身になったわけではない。

 国家反逆罪の嫌疑はまだ正式に取り消されておらず、月盟約による保護下に置かれている立場も変わっていない。そのため、王家側の監察官であるエドガーが同行し、ノクティス側からは魔術師と護衛がつき、さらにグレイウルフ家からも現地案内の騎士が出るという、散歩と呼ぶにはあまりにも物々しい一行になった。

 そして当然のように、ルシアンもいる。

「陛下」

 使節館の玄関前に停められた馬車を見ながら、セレナは確認した。

「何だ」

「昨日、私が『小さな汚染地点を一か所だけ調べたい』と言ったのを覚えていますよね」

「ああ」

「護衛が十二人いるように見えるのですが」

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